ヘルスフードサイエンス学科
ヘルスフードサイエンス学科の「卒業研究」風景
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ヘルスフードサイエンス学科では、3年生の後期から4年生にかけて、各自卒業研究を行い、卒業論文を仕上げます。
写真は食品衛生に関心の高いチームの研究風景です。
食品には病原細菌が付着していることもあるため、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を使用して殺菌することがあります。
しかし殺菌後に培地に菌が生えてこないことで殺菌できた!と思っても、実際には損傷菌(薬剤添加により菌体が損傷し、通常の培地上では増殖できないが、培地組成を変えると回復できる細菌のこと)が生残していることがあります。
まだ研究途中ですが、1回目の実験ではキャベツを次亜塩素酸ナトリウム200ppmに5分間浸漬したところ、損傷菌の生残は確認できませんでした。
ここまでは教員が組み立てた実験を学生が行ったものですが、ここからが本番です!
学生が先頭に立って自ら実験を考えます。過去の論文を読み、仮説を立て、実験を組み立てます。
教員にダメ出しをされても負けずに頑張っています!
学生から出てきたアイディアは、
・次亜塩素酸ナトリウムの濃度と浸漬時間を変えてはどうか?
・菌種を変えてはどうか?
・実際には損傷菌は生残しているが培地の組成が悪くて増殖できていないのではないか?
・他の薬剤ではどうか?
などなど。活発な意見交換が行われています。
さてさて、今後どのような実験が行われ、どのような結果が出るでしょうか・・・?
教員も一緒になり、様々な結果を想像しながら実験を楽しんでいます!
(ヘルスフードサイエンス学科教員 宮)