人間科学部@蓮田健康栄養学科
【健康栄養学科・授業紹介】栄養代謝実験
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栄養代謝実験の授業を紹介します!
今回の実験では、牛乳とゼラチンを使用して、①牛乳を使用した脂質の消化と②ゼラチンを使用したタンパク質の消化を試験管内で再現する2つの実験を行いました。
まずは、今回の実験で使用する消化酵素である、”パンクレアチン”の調整を行いました。脂質もタンパク質も分解する消化酵素です。
実験①:牛乳を使用した脂質の消化
全ての試験管に牛乳とメチルレッドを入れました。その試験管をパンクレアチン溶液の有無や、加温の有無により以下の3つの条件に分けました。
1.パンクレアチンなし、加温あり
2.パンクレアチンあり、加温あり
3.パンクレアチンあり、加温なし
パンクレアチン入りの牛乳を加温すると、パンクレアチンが作用して脂質が分解されることでpHが低下します。すると、メチルレッドの作用で色が変わります。
実験②:ゼラチンを使用したタンパク質の消化
今回はたんぱく質としてゼラチンを使いました。ゼラチンとは、コラーゲン由来のタンパク質を主成分としています。
ゼラチンにパンクレアチンを加え、加温する時間を変えて冷やした時の固まり具合を観察しました。
加温する時間が長いほどパンクレアチンが活性化されるため、タンパク質が分解され、冷やしても固まらなくなります。
栄養代謝実験では、この他にも様々な栄養素の代謝についての実験を行います。
国家試験対策にもつながり、学生の興味がわくような工夫をしています。
新型コロナウイルス感染症対策のため、手指や器具類はこまめにアルコール消毒をしています。実習室は換気を行い、学生はマスクを着用し十分な間隔をとって実習を行っています。
(健康栄養学科 教員 平子哲史)