2022.1.11

人間科学部@蓮田健康栄養学科

健康栄養学科3年『臨床栄養学実習Ⅱ』の授業風景を紹介します!

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広報

病院の管理栄養士は、様々な病気の方のために治療食の提供、栄養管理計画、栄養指導などを行っています。
そこで、臨床栄養学実習Ⅱでは主な疾患別治療食の献立作成や栄養管理の計画を立てるための基礎を学んでいます。

今回の実習では、病院基本献立をもとに摂食嚥下困難者に対応した献立の展開をしました。
年齢とともに、歯周病やう蝕(虫歯)により歯を失ってしまったり、嚥下機能・咀嚼機能・唾液分泌の低下が起こりやすくなります。これ以外にも、様々な理由で食事を思うように食べられない方もいらっしゃいます。

そのため、摂食嚥下機能障害を持つ患者様に対する、食事の考案・提供をするための知識・技術を身に付ける必要があります。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会が示している『嚥下調整食分類2021』で該当する摂食嚥下機能の低下状態の患者様に対する食事を検討し、実際に調理しました。

調理授業の風景です・・・。
新型コロナウイルス感染対策のため、密にならないよう、2つの教室に分かれて調理をしました。食材に直接触れるため調理の際には手袋を着用し、アルコール噴霧した器具を用いて調理作業に取り組みました!!

実際の出来上がりの写真はこちらです。
嚥下調整食コード2-2は口に入れたものをそのまま送り込める能力のある方が対象者となります。

調整食コードとして適切か、授業担当の先生に評価をしていただき、次回の献立の展開・調理に繋げていきます。
今回の調理実習では、「思ったより硬めに仕上がったため、水分や繋ぎを入れる必要がある」「見た目から食欲を増進させるように工夫が必要」などの反省点が挙がりました。
学生たちは、先生のアドバイスを聞き逃さないようにメモをとっていました。

<新型コロナ感染対策>
実習授業では、新型コロナウイルス感染症対策のため、手指や機器類はこまめにアルコール消毒、熱湯消毒をしています。
実習室は換気に注意して、学生はマスクを着用し、密にならない十分な距離を取って行っています。

(健康栄養学科 助手補 武井 圭佑)