大学院
【大学院】中安 紀子先生の論文が「精神科治療学」に掲載されました
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中安 紀子先生の論文が「精神科治療学」に掲載されました。
この度、中安 紀子先生にお話を伺いました。
精神科治療学 vol.39 No.3 Mar.2024 「特集 実地臨床における月経前不快気分障害(PMDD)」
星和書店
Q1.所属専攻等
人間科学部 心身健康科学科を経て大学院に進学し、心身健康科学専攻修士課程 健康情報マネジメント養成プログラムを修了しました。
Q2.現在の仕事・活動内容
現在はPMDD(月経前不快気分障害)の当事者カウンセラーとして、自分と同じように月経前の症状で悩む女性やそのご家族、
パートナーの方々などを対象としたカウンセリングを行っています。
また、5年前から自身のリアルなPMDD症状をX(旧Twitter)にて毎日発信しており、
PMS(月経前症候群)やPMDDに悩む女性を対象としたイベントなども開催しています。
Q3.PMDDとは
PMDD(月経前不快気分障害)は、月経前の心身にさまざまな不調をきたす精神疾患の一種です。
一般的なPMSに比べて精神症状(例えば抑うつや強い不安感、希死念慮、イライラなど)が非常に強く現れます。
社会生活や人間関係に支障をきたしてしまうほど症状が重い疾患ですが、
まだ社会での認知度は決して高いとは言えないのが現状です。
Q4.大学院での研究内容
大学院では月経随伴症状にともなって女性が感じる心理的苦痛、とくに「孤独感」に着目し、
その効果的な軽減方法についてこころとからだの両面から研究しました。
心身健康科学の要ともいえる心身相関は月経前症状やそれに伴う心理的苦痛への対処にも広く応用することができ、
今もその考えが大いに役立っています。
Q5.今後の抱負
私は当初から「自分と同じように月経前症状で悩む女性を支援すること」と「PMDDを社会に広く知ってもらうこと」の
2つを活動の柱としています。
今後も当事者の自分だからこそできる活動・支援をモットーに、講演会や地方でのイベント開催など新しいことにも
取り組んでいきたいと思います。
近年、PMS(月経前症候群)は、CMやメディアにて取り上げられていますが、PMDD(月経前不快気分障害)はあまり知られていないですね。
在学中の学びを仕事に活かされ、ご活躍される様子は、後輩の学生、院生にも大変勇気づけとなります。
益々のご活躍をお祈り申し上げます。
多方面でお忙しい中、インタビューをお受け下さり、誠にありがとうございました。