大学院_心身健康科学(通信)
文章を科学的に読めていなかった!?:科学哲学特殊講義スクーリング
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みなさん、こんにちは! 今日と明日は大学院 人間総合科学研究科心身健康科学専攻(博士後期課程)の「科学哲学特殊講義」のスクーリングです。 履修者は3名でしたが、1人がキャンセルしたため、教員1人に院生2人の、ほぼほぼ“家庭教師”体制です(^^)
「科学哲学」というと難しく聞こえるかもしれませんが、科学の基礎を学ぶものです。スポーツは、基礎ができていないと、いくら練習しても上達しませんが、それは科学も同じです。基礎がしっかりと身についていないと、いくら研究しても新たな知見が得られないのです。
先行研究の文献をいくら読んでも、自分にとっての意味がわからない。。。
データを取ってみても、どう理解すれば良いのか全くわからない。。。
あっという間に博士課程の1年が過ぎ、2年が過ぎ、、、
気付いたらもう単位取得満期退学。。。
そうならないよう、“具体的な練習問題を解いていくことで実践的に学ぶ”というスタイルで、科学の基礎を身につけてもらっています。
教科書は、マリリン・モリアーティ先生が書いた『「考える」科学文章の書き方』(朝倉書店、2000年)です。練習問題が豊富に盛り込まれているので、教科書に採用しました。残念ながら解答は書いてありませんので、教員の私が全ての模範解答を作成しなければならないのが、とても辛いところです(^^;)
博士課程1年生のMさんは私が指導教員を担当する方です。大学で教員をなさっています。本講義によって自分が成長することを期待しているとのことでした。
博士課程2年生のSさんは「科学的な文章を書けるようになりたい!」との意気込みで履修されたそうです。 今日1日受講したことで、実は「文章を科学的に読めていなかった自分」に気付いてしまい、科学的な文章を書く力は、文章を科学的に読む力と表裏一体であると気付かれたそうです。
この科目は1日半のスクーリング履修だけでなく、インターネット上での課題提出とディスカッションもあります。これで課題①とスクーリングが終わりました。あとは課題②と科目修了試験を残すのみです。引き続き頑張って勉強していきましょう!